ルドン展 秘密の花園
ずっと行きたかったルドン展、春休みが終わったので行ってきました。GWが始まる前に・・・
この三菱第一号美術館は今回初めて行きましたがなんとオープンが２０１０年と結構最近。建物自体は古い東京駅と同じ時期に建てられたもの。今この美術館は三菱地所が所有しているのですが、この辺の土地って三菱財閥が政府が売りに出した時にがばーっと買ったんですよねえ。この間、テレビで丁度やっていました。
今回の目玉はグランブーケ。ロートレックの一連の作品を買ったときに偶然出会って無理して買ったといわれるルドンの傑作。
これは撮影可能な印刷のもの。一連のドムシー男爵の食堂に飾られた装飾が部屋一面に食堂と同じように印刷された絵が飾られていてそこだけ撮影可能でした。
図録を買うのをたのしみにしていました。
表紙のこの絵は、食堂に飾られていた絵として出されていました。注文主の意向に沿って暖色系。これが本当、鉱物みたいな柄で落ち着く感じ。
ドムシー男爵夫人の肖像画も注文していますね。わたしのパソコンの表現力の問題かもしれませんが、この絵の背景は夢みたいにきれいで本物はオパールのような背景。ああいう美しさはなかなか写真では表現できないかもですね。リンク先の絵より本物は何倍もきれいでした。
展示を見ていると相当岐阜県美術館から借りてきていて、かなりルドンの作品を持っているなあと思いました。ルドンコレクション結構たくさんありますね。今回のルドン展にもたくさん来ています。わたしが前回東郷青児美術館で見た展示の「クモ」とかもこちらのものでした。あの展示もすてきだったなー。
と思ったら、「岐阜県美術館は2018年11月4日から2019年11月2日まで、改修工事・リノベーション期間のため休館」今改装中なんですね。
ルドンの絵を初めてみたのは、たしか西洋美術館のMOMA展の展示だったと思います（その絵のポストカードを持っているので）。もしかしたら、バーンズコレクションかな。ちょっとさだかではありませんが、花瓶の絵だけでした。他の印象派は生きている生命力みたいなものをばーんと出している生き生きしているのに対し、ルドンの絵は少し引いていて、好きになったのですが、今回の図録を見てなるほどーと思いました。
astro.comのチャートコレクションでD’odilon Redonのチャートがあったので、拝見。
これで一番最初にはっとしたのは、火星が私とほぼ同じ位置にあるということですね。こういうのって好みを刺激されるのかもと思いました。そして、意外にも（？）月が射手座。あの色の美しさはおうし座だよなあと深く納得。牡牛の支配星は金星でその金星は牡羊ですが、火星と金星がミューチュアルレセプション。水星金星冥王星が牡羊座ですね。新しい時代の幕開けというタイミングに乗っていた人という感じがします。
こういう展示を見た後、作家、画家のチャートを見ると結構な確率で土星か、木星が回帰しています。今回、このルドン展の期間、蠍木星が運行中ですが、ルドンは蠍木星持ちです。そして、きっとこの展示が議論されていただろう時間は前の２年半で回っていた射手の土星というのも、なんというかちょっと「おや？？」と思うポイントです。そして開催中にルドンの太陽である牡牛座に天王星が回ってくる。
そして、わたしは今回の展示でルドンの知らない一面をたくさん知りました。まず布のテキスタイルの仕事等もしていたということ。割と積極的に政府の仕事を請け負うための営業をしていたということとか（展示で紹介されていました）幼少のころ体が弱く親元を離れてペイルルバードの親せきに預けられているということ（これは月と土星が近かったのかもなということと、そこにうお天王星がスクエアだったのかもなあと想像）
私結構好きな、コローが師匠であったことがあることなどが今回の驚きでしょうか。絵が好きなだけであまり画家のことを学ばないことが多い私は、チャートを見ることによってもう少し人物に興味を出すようになりましたね。あとルドンはあまり人を描かないかもなというのもあります。なんというか、ひとの顔がみな同じように書かれていて必要最低限で表現されている気がしました。人よりも、自然の不思議や美しさに畏敬の念を抱いているタイプだったのかもと思います。
まだまだ、三菱第一号美術館で展示していますので（たしか５月２０日くらいまで？）興味のある方は行ってみることをお勧めします！
